オノオレカンバの木扇
投稿日:2016.07.21
オノオレカンバの木扇
斧折樺と漢字で書きます。
斧で切っても斧が折れるくらい硬いという由来から来ている、国産材で一番重く大変硬い木です。
北海道、本州の比較的気温の低い標高1500以上の高い山肌に根を張り、大半は岩場や急勾配の尾根など、足場の悪い場所に生えています。
1mm幹が太くなるのに3年かかるという大変硬い木で、300年ほどでも直径40cmほどで、それ以上大きくなると空洞ができてしまい、最大でも60cmくらいが限度ですが、実際にはほとんどありません。
数が少なく、自然林の中でも成長が大変遅いので、ほとんど植林がされず、貴重な木のひとつとされています。
素直な木はめったになく、素性のよいものは木琴などになります。
昔はそろばんの球などに使われてきました。
磨くと光沢が出て、製品は大変美しい仕上がりになります。
また、オノオレカンバは金のなる木とも言われており、持っているとお金がザクザク入って
くるかもしれません。
そういう云われからも、大変人気のある木です。
扇八郎では今回、このオノオレカンバで木扇を作ってみることにしました。
また、長い材が取れましたので、木刀も作ります。(右一番下の写真: 長さ1200mm)
実物をご覧になりたい方は遠慮なくご連絡ください。
こちらに来ていただくか当方の近隣での出会いになりますが、時間の許すかぎり対応させていただきます。
本作品に限らず、扇八郎のホームページに載せてあるものは何でも対象です。
また、すべてが非売品としているわけでもありませんので、こちらで保管しておくよりもお譲りした方がいいと
判断した場合には販売もいたします。
珍しいものや貴重なものを扇八郎で独占する考えは全ったくありません。