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紫檀の木刀

投稿日:2015.03.10

 紫檀は3大唐木(黒檀・紫檀・タガヤサン)の中の1種類です。

これらの唐木は原産地で枯渇しており、ワシントン条約で輸入が禁止されている貴重な木材です。

一般的に紫檀という言葉がつかわれますが、黒檀と同様に多くの色や材種があり、専門家でも明確に区別がつけられないようです。

扇八郎では紫檀を大別して3種類に分類しておりますが、専門家ではありませんので疑問等がある場合には、おのおのご自分で調べてください。

① 本紫檀(一番上の写真)

主産地は、 タイ、ラオス。本紫檀

赤系のきれいな木です。

磨くと非常に美しくなり、濃紫の色合いになります。

木刀に加工するには長くて厚みのある材料が必要です。

本紫檀は大きな材が取れず、すでに木刀に出来るほどの長い材料はありません。

また、あったとしても製作途中でキズや割れが出てくる可能性があり、最終的に製品にならず

大金をドブに捨ててしまうような悲しい目に遭う可能性もあります。

金に糸目をつけないという度胸のある人であれば、製作に挑戦するかもしれません。

ですから、大きな材が取れる場合、危険を回避することが出来るように、通常はキズや割れが隠せる床柱や框用にし   ます。手違い紫檀

② 手違い紫檀(上から2番目と3番目)

主産地はタイとラオスです。

この紫檀は本来の本紫檀とは違った紫檀という意味で使われているようです。

少し粋な感じのする材種です。

③ アフリカ紫檀手違い紫檀

主な産地は、モザンビーク、ケニア、タンザニア

扇八郎が木刀に作っている材種です。

赤系がきれいに出て、品のある風格を出しています。

① と ② は特に長尺のものが取れず非常に貴重で高価なため通常木刀にすることはありません。

しかしながら、扇八郎では今現在でも本紫檀の木刀を作ることの出来る材料を探し続けています。

 

扇八郎ではアフリカ紫檀で木刀を作ります。

とはいっても、いまではアフリカ紫檀もすでに材料がなく、非常に高価なものとなっています。紫檀の原木丸太

材料はワシントン条約前に輸入され製材されたものを20~30年乾燥させ木刀に加工しています。

丸太で輸入していますので、輸送経路や材料の素性もわかっています。

当然ながら歪み・変形等はしません。

木刀の機能として使うよりも美術品的に扱うほうがいいと思います。

財産としての価値は十分あります。

 

販売する種類は3種類です。

① 完 成 品紫檀 木刀

標準的な木刀の形状に作ってあります。

表面は貴重な紫檀を後世に残せるようにキズや破損から極力保護をするために、ウレタン塗装をほどこしてあります。

このウレタン塗装はサンドペーパーで簡単に落とせますので、修正が必要になった場合はご自分で修正が可能です。

② 荒 削 り 品紫檀 木刀 半加工

ご自分で木刀を作りたい方のために、角材の角を落として作業時間を短く出来るように作成してあります。

また、貴重で高価な材料の重量を極力落とさないようにも気を使って削ってあります。

通常の素振りに使うのには重さもありますし、これで十分だと思います。

③ 木 刀 材 料

材料は原木を木刀に加工しやすい状態にしたものです。(右の写真)紫檀木刀用材料

そりも取ってありますし、ご自分の好きなように削っていけます。


上記の紫檀は長さ・重量・色が1本1本すべて違います。 価格も異なります。

木刀は写真で判断するのが非常にむつかしので、購入を希望される方は出来る限り直接手に取ってご覧になることをおすすめします。遠隔地の方へは極力お望みの角度からの写真を送りますので、必要な内容を明記してお問合わせください。

 

 

 

 

 
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