扇子職人さんとの製作会議
投稿日:2013.10.01
9月25日に名古屋に行ってきました。
今後の扇八郎鉄扇をどういうふうに製作していくかの会議です。
この一年、思考錯誤しながら製作してきましたが、現在販売している3種類の鉄扇は完成したといっていいと思っています。 次のステップとして、どのような方向に持っていくのかという製作会議を行いました。
ついでとは何ですが、中骨製作と扇子紙製作の現場を写真に撮らせてもらいました。
製作場所は神聖なる独自の製作ノウハウが詰まっており、気が引けたのですが許可を得ての撮影です。 もっとも、現場写真だけでは、ノウハウはわかりませんが。
一番上の写真:中骨の製作現場です。 ここで中骨を薄くして成形していきます。竹は島根産です。竹を切り出す職人さんも少なくなってしまっているそうです。
扇八郎鉄扇の中骨もここで作られています。
成形した中骨を天日で乾燥させているところです。
この日は台風が近づいている影響で曇りがちな天気でしたので、干している中骨は少なくて、全体で写真に写っている数の5倍くらいでした。
中骨を染める時に使う染料溜めです。
柿渋と藍が入っています。
扇八郎の中骨は現在何も染めていないオーソドックスなものですが、今後は柿渋や藍で染めたものも使っていきます。
扇子紙を折る職人さんの仕事現場です。
手で折っているので、扇子の型が扇子の種類だけ揃っています。 型を使ったからといって、誰でもすぐに折れるわけではありません。 きれいに折れるようになるには長い年月とノウハウが必要です。
ちなみに、私も折り方を聞きましたが、「問答無用」と、教えてくれませんでした。