一刀流中西派「修誠館」創立10周年記念演武大会訪問
2017年8月12日(土曜日)に一刀流中西派「修誠館」(館長:中村英幸)の創立10周年記念剣道演武大会にお邪魔しました。
この演武大会は「修誠館」毎年恒例の夏合宿中に行われたもので、午前10時半から14時半まででした。
全国各地から有名な先生方も来られ、総勢100人くらいの方々が参加されました。
大会会長の修誠館館長、中村英幸さんの挨拶の後、一刀流中西派組太刀、大太刀対小太刀、払捨刀、五点、そして、特別演武として甲賀一刀流、北辰一刀流の演武が行われ、三人掛け、立ち合いなどが次々に続きました。
会場には武道特有のピリッと張りつめた気が充満して、何とも言えない雰囲気に魅了されているうちに終了しました。
この「修誠館」は中村英幸さんが2007年に一刀流中西派の研修の場として立ち上げた道場で、館長として子供たちを始め、門下生を教えています。
一刀流は戦国時代末期、伊藤一刀斎影久が起こした剣術の流派で、中西派はその支流のひとつです。
現在は高野友枝氏が鎌倉市稲村ケ崎の道場「修道学院」で一刀流中西派の道統を守っています。
「修誠館」という名称は高野友枝氏より「修道学院」の「修」と「誠」の二文字をいただき、命名されたとのことです。
私が以前、居酒屋をやっていた時、中村さんが近くに住んでおられ、毎週土曜日に鎌倉にある「修道学院」の道場に稽古に通われていました。
毎回稽古が終わってから私の店に寄っていただき、剣術や武道、芸術、絵画、骨董陶器など、いろいろな面白い話をしていただきました。当時からすでに剣道家としての名声は高く、武道家としての気品もあり、きれいなオーラを発していました。
現在では私はもろもろの事情が重なり店を閉め、その後近くの別の市に移り、本業のかたわらに護身用の鉄扇や貴重材の唐木などで木刀も作っています。
中村さんは現在、厚木市の依知神社の神楽殿で毎週日曜日に門下生に稽古をされており、私も時々顔を出させていただいていますが、師範のみなさんは優秀な方がばかりで、また、門下生の方々も気合がはいっており、毎回、熱気と活気にあふれております。
子供の部の稽古の始めには「論語」を勉強しており、まさしく、心身とも完璧に鍛え上げるという姿勢で子供たちを育てています。
そのため、かなり遠方から稽古に通ってくる人達(大人を含め)もいるのです。
稽古場の入り口には樹齢500年といわれるイチョウの大樹があり、厚木市の天然記念物に指定されています。
なお、「修誠館」の稽古は、毎日曜日:午後1時から 子供たち 、午後3時から 一 般
で行っています。
なお、今回の10周年記念演武大会の出席者には、「まるお・たお」 さんの猫の絵柄に中村英幸さん直筆入りの扇子が用意されました。
この扇子は非常に貴重な宝物になるはずです。